(1661-1681)
マリー・アンジェリク・ド・スコライユ・ド・ルシーユ。
フランス王ルイ14世の愛妾。
のちに、国王よりフォンタンジュ公爵夫人の称号を授けられた。

アンジェリクは、王弟オルレアン公フィリップの妃エリザベート・シャルロットの侍女として宮廷に出入りしていたところを、ルイに見初められる。

彼女が宮廷で注目されるようになった最初の頃は、その天使のような美貌に惹かれて、人びとの間で大層噂になった。
しかしほどなくして、彼女はあまりにも頭の中がからっぽだとしてささやかれるようになった。
ルイ14世もはじめはその美しさに惹かれて彼女のことをとても目にかけていたが、その知性の欠如による退屈さに、次第に飽きてしまったという。

1681年6月、アンジェリクはポール・ロワイヤルで死んだ。
『フォンタンジュ』とは、17世紀後半から18世紀前半にかけ、女性が被った装飾品の名前である。
この名前はアンジェリクに由来するといわれている。