ルイゾン・オ=モルフィー。
かの有名な遊蕩児、カサノヴァのお気に入り。
そのため彼は彼女の肖像画を描かせようと思い立ち、あるドイツ人に依頼。
依頼された絵師は、彼女が裸体でうつぶせになっているところを描いた。
それを見たカサノヴァは、「筆達者で絵心あるその絵師は、これ以上望むべくもないほど芸術性に富み、真実に富んだ筆遣いで彼女の下半身を描き出した」
と評している。

1753年のある日、この絵師がヴェルサイユ宮殿に呼ばれた際、この絵の写しを、王の寝床に送り込む女性を調達する係の、ある宮廷人に見せた。
すると王の好みを知り尽くしたその宮廷人は、この可愛らしい娘なら王の気に入ること間違いなし、とふんだ。
そしてこの絵を持って王のところへ出向いたところ、彼の目論見通り、ルイ15世は彼女に首ったけになったという。